1988年、秦野の山々に囲まれた地に、突如現れた美術館(ギャラリー)。
秦野で水道業を営む「露木順三」氏が開館。身近な素材を使う美術家でもある。
こんなところで、ギャラリーなんて、根付くものだろうか?という疑問が多々あった。
何故かというと、周りは畑ばかり。一軒「露木氏」の自宅があるのみ。それも、駅からは歩いたら1時間はかかる不便な場所。会場も8畳間ぐらいの狭いスペース。
そんなところで、数々の展覧会が行われたのである。
私も、1989年に個展なんぞをした思い出がある。
翌年は小さい会場ながら、近隣23名の作家を集めて「コンポステラ」というグループ展を開催。畑の中の美術館ということで、マスメディアもいくつか載せてくれた。
2000年、やや駅に近い場所に現在の美術館(ギャラリー)が移転した。
まあ、ほとんど館長には会わなくなった時、私共のグループ「JAPANスリー」の設立メンバーのひとり「倉橋元治」が亡くなってしまったのだ。
創立当時「露木氏」も参加していたので「JAPANスリー」を秦野でやろうということで、約30年ぶりに秦野の地でグループ展を開催した。
この「JAPANスリー」には、古川巧、露木順三、故倉橋元治、ヒロスズキ、高橋勉、小栗章、宮崎和之、新藤ブキチ、品川成明が出品した。
この時、横浜開港アンパンの有志が参加してくれて大変盛り上がった!
早3年経過してしまった。
まあ、倉橋さんが亡くならなかったらこの展覧会はなかったでしょう!
現在、秦野にもいろいろな芸術家が住み着いています。